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02.05.2017

朝は始まりではなく終わりなのだと気づき
私は不服ながら大人の階段をまたひとつ上った
「階段」なんていうくらいだから
どんどん上っていくイメージだったけど
実際はペンローズのそれのように不確かだ

いったい私は何段上って
今どこにいるのだろう

28.04.2017

大人になるってなんだろうか。
スキマ時間を効率的に活用して役立つスキルを身につけて求められているものを与える。そして、先に進む、それか進まされる。常識と教養は標準装備。

私は自分がどれだけ恵まれてるかも知らずに正論を振りかざして誰かを批判する。甘いんだ、自分は特別だと思ってる自意識過剰な独りよがりの考え。


大人になりたくなくて苦しいし、大人になれなくて苦しい。

17.04.2017

私は桜がきれいな町で生まれた。

学校にも、通学路にも、近所の公園にもある桜の木は毎年私にその美しさと儚さを見せつけた。有限性なんて言葉も知らない頃から、その意味は桜が教えてくれた。

舞い落ちる花びらをつかめたら幸せになるんだって、と従兄弟が言った。

今が幸せかどうかも知らずに、さらなる幸せへを求めて桃色の空へ手を伸ばした。

 

幸せになるために、何千と降り注ぐなかのたったひとつを君も掴んだ。

君の靴に踏まれた花びらと手のなかに大事そうにしまわれた花びらの違いはなんだろう。

君が掴まなかった花びらも君を幸せにしていると信じたい。

もしそうなら掴まれなかった花びらでも、十分満足です。

 

と、言い切るには私はまだまだ足りない。

16.04.2017

困難を抱えれば抱えるほど、美味しいご飯を食べれば食べるほど、深まるものがある。
一緒にいるってそういうことだ。
スマホを絶妙な角度で傾けて自分のお皿と向かい合うもうひとつのお皿を奥にぼかして写している私なんて見えてないように、するすると君は割り箸を折る。おいしそうに頬張る。
この先何十年もずっと一緒、鎹もなしに外れない木片なんてあるのかな。なんて私が考えていることも知らないよね。それでいいよ。

ベッドに倒れればたくあんみたいな月がカーテンの隙間から顔を覗かせる。眼鏡もない私の目は、満月か三日月かすらもわからない。でも私は満月が好きだから満月ね。自分に都合のいいものを見るのは人間の性だから。

15.04.2017

これしかない、と自分で言いきるのは難しい。
わたしにそんな強さはない。
これしかない、と誰かに言ってほしい。
そしたらわたしは諦めたような顔をして安堵する

これしかない、って誰も言ってくれないから
苦しい、不安な、今がある

今感じた気持ちも3年後には忘れてるでしょう
でも私は3年後のために生きてるわけではないから
苦しい、不安な、今のために生きているから

14.04.2017

関西弁を話したい。

「ほんま嫌いやわ」って眉間にしわ寄せて携帯をベッドにほおれば。

金髪でもいい。

ひりひりする頭皮をかかえて乱暴に髪をかきあげれば。

ハイヒールでもいい。

およそ歩行用には設計されていない高さの上に立てれば。

 

なにも正解じゃない。

本当の私じゃない。

だからそれだけがこの気持ちから救ってくれる。

 

13.04.2017

人波に逆らえなくて喫茶店、「あなたの長所を教えてください」


人が多い駅ではいつも立ち尽くしてしまう。東口、北口、西口、南口、その他の口。
なんでみんな行き先がわかるんだろう。その迷いない数千の足取りを見つめて足がとまる。肩がぶつかって舌打ちも謝りの言葉もなく過ぎていく。引き寄せられるように入った喫茶店で、書かなければいけない紙を広げる。トルコ行進曲を演奏する天井とランプに照らされる造花の間あたりを視線がさまよう。